当院では、もの忘れが加齢によるものか、認知症によるものかどうかを診断し、適切な治療を行います。
診察・問診の後、必要に応じて認知症検査やMRI検査、血液検査を行い、患者さんに合った内服薬治療や生活指導を行っていきます。
介護状態にある患者さんの場合、もの忘れを改善するために処方する内服薬によって「食欲不振」「ふらつき」「興奮状態」など、薬による副作用のほうが強く出て、介護者にとってかえって扱いにくい状態になることがあります。
当院では、常にご家族や介護者の方たちと相談しながら、薬の処方や治療方針を決めていきます。
当院の認知症に対する考え方は、徘徊・暴力・不潔行為など周囲の方々が困ってしまう場合以外は薬は最低限に抑え、認知症と上手に付き合って暮らしていただこうというものです。
たとえば、もの忘れがひどかったら、何回も同じことを話してあげればいいのです。
認知症に根本的な治療はないので、患者さんと周囲の方が明るく元気に過ごせることを第一にサポートしたいと思っています。